選択

人生は、選択の積み重ねでござる。
もちろん、自分ではどうにもならないこともある。
しかし、自分で選択できるケースもある。


自分で選択できるときに、いかに将来を見通した選択ができるか。
それが重要なのはわかっているつもりではあるが、見通しが甘く、後から、あの時こうしておけばという後悔は、ありがちなことである。
でも、後から悔やんでも、覆水は盆には帰らない。


後悔を繰り返さないように、失敗の都度反省し、同じ間違いはしないように心掛けるが、それでも、選択の誤りを犯してしまうことがある。
一時の感情や、短期的視野から、誤りを犯してしまうこともある。


幸運の女神は、一瞬で通り過ぎる。
その後ろ髪を、しっかりつかんで離さないことが肝要なのだろう。
つかんだつもりでも、油断すると、女神は一瞬にして悪魔と化すことがある。
悪魔になるなら、最初からつかまない方が良かったということもある。
選択も重要だが、選択後の行動も重要なのだ。


数年前、一瞬のチャンスで女神の後ろ髪をつかんだと思った。
離さなければ、女神のままであったかもしれない。
離した途端、女神は悪魔と化した。


昨年、再び女神は現れた。
しかし、一時の感情と、見通しの甘さで、見送ってしまった。
今となっては、真の女神か悪魔だったのかはわからないけど、見通しの甘さで、苦境に陥っていることは確かである。


三度目の女神が微笑んでくれることはあるのだろうか。
そのときが来るまで、今は、ひたすら、身を低くして耐えよう。