一票の格差

投票に余り行かないのに、書くのもどうかと思うのですが、高裁で違憲判決が出ました。
2年前の最高裁での違憲状態という判決より踏み込んだ判決です。
でも、選挙無効にはなりませんでした。


選挙無効といっても、その選挙区に限ってのことなので、全選挙区の選挙をやり直すのに比べると、それほど大きな影響もありません。
むしろ、事情を考慮した判決により、司法の立法府監視機能を自ら放棄してしまう方がよほど大きいと思います。


憲法違反は、憲法98条により、無効とされています。無効が原則なのに、いつも例外の方の判決になるのでがっかりします。
直接のメリットもないのに、自腹で訴訟して適正化を訴える弁護士は偉いなと思います。
売名と皮肉る向きもあるようですが、どうであれ、訴える人がいない限り、何も変わらないですもんね。