TPP(2)

以前、TPPについての懸念を書きました。
http://d.hatena.ne.jp/pipi-lin/20111206
昨日の朝日新聞では、NAFTAのISD条項による訴訟件数が出てました。
朝日、毎日、読売、日経をチェックしてるつもりですが、覚えてる中では、一番衝撃的でした。


訴えられた国、件数、支払った賠償額の順で、
カナダ、28件、118億円
米国、19件、0円
メキシコ、19件、143億円


やはり想像どおりの結果です。
極論すれば、米国式でない政策は米国の常識で裁かれる(制裁される)ということです。
ISD条項が「武器」になるという論者もいますが、現実は、そうなってはいないみたい。
COP3(京都議定書)などの歴史を見ても、アメリカは、世界のために自国を犠牲にするような条約は批准しません。
TPP参加に当たっては、本当に慎重にネガティブリストに挙げるべきものは挙げないと、大変なことになるという印象です。