体罰反対(6)

http://d.hatena.ne.jp/pipi-lin/20130109
で書いたように、私の高校はひどい体罰校でした。
体育祭のとき、「ビンタ覚悟」の旗を持って徒競走を走った生徒がいました。
体育祭終了後、私も含め200人くらいが横一列に並ばされ、連帯ビンタ。
そのとき、ビンタで鼓膜を破った生徒が2人いました。


学校側は、生徒がよけたから耳に当たった。
生徒が悪いという論法でした。
週刊誌にも掲載されました。
その子の親が提訴という話もあったようですが、学校が押さえ込んだみたいです。
親としては、子どもを人質に取られているようなものですから、なかなか事を荒立てるのも難しいのでしょう。


私は、当時高二で学級委員でした。
HRの時間に、体罰を議題にさせてほしいと、担任の体育の教師に訴えました。
学校教育法で禁止されているのに、おかしいという趣旨で話したと思います。


すると、その後で、担任から体育教官室に呼び出されました。
ビンタ事件が問題となっているこの時期に、こうした話題を持ち出すのは卑怯だと言われました。
結局、許可が得られず、議題にできませんでした。
反論もできなかった自分の未熟さを悔やんだものです。


大人になった今思うに、個室に呼びつけ1対1の他人に聞かれない状態にした上で、脅すようなことを言う担任の方がよっぽど卑怯で陰湿だったと思います。
生徒と教師では、圧倒的な力の差があるからです。


桜宮高の体罰事件の事実関係が徐々に表に出てきています。
自殺した生徒は、よほど精神的に追い詰められたのでしょう。
二軍落ちやキャプテン剥奪など、脅しめいたことも体罰教師はしていたようです。
生徒と教師の、圧倒的な力の差を背景として、本当に卑怯なやり方です。
バレー部の顧問も、体育倉庫に呼び出して暴行を繰り返していたようです。
高校の暗黒時代がフラッシュバックしました。


未だに、バスケット部の顧問は隠れています。
釈明の一つしていません。
精神的に不安定と伝えられています。
が、自分が追い込んだ生徒のことを思えば、無理しても説明責任は果たさなければなりません。